不安障害


先行きが読めないこの、現在の社会において不安を感じるのは当然です。

しかしながら、過度に不安になってしまうと社会生活が送れなくなってしまう方も多いです。

当院でも、不安障害と診断されて苦労されている方を多くみてきましたが、不安障害といっても10人いて10人とも症状が同じということはありません。

最近、病院で診断されてお薬を服用しても、症状が改善されず逆にひどくなってきた…という声を聞かれます。これは、病院が悪いわけではなくて、コロナ等で社会との距離を取らざる得なくなってきて、人と会話したり、悩みを相談できる場所が無くなってしまったからみたいです。

ですので、いかに人間が社会と適切に交わっていないとよくないかが分かる事例だと思います。

ここで不安障害について簡単にまとめていきたいと思います。
不安障害は専門の医師によっても診断や分類が分かれる事も多いのですが、おおまかにわけて5種類あるとされています。

パニック障害・社会不安障害・強迫性障害・全般性不安障害・心的外傷後ストレス障害(PTSD)があります。

パニック障害

不安障害の中でも代表的な症状です。これは、ある日予期しないで、身体症状や精神症状を伴って、極めて強い苦痛や不安、恐怖に襲われてます。これをパニック発作といいます。

症状としては、色々とありますが、代表的なものとして動悸・発汗・震え・息苦しさ・めまい・呼吸困難・吐き気・のぼせ・現実感の消失・離人感等です。これらは短時間で治るのですが、また、起こるのではない?死ぬのではないか?と不安にさいなまれてしまいます。

つまり、発作に対する恐怖と不安が心身の負荷となって発作を繰り返してしまいます。

社会不安障害

人と関わることに必要以上の恐怖や不安を感じて、動悸や発作といった身体症状がでてきて、頭が真っ白になったりします。以前は対人恐怖症とも呼ばれていました。

これを長期間、放置してしまうと、うつ病や引きこもりとなってしまいますので注意が必要となってしまいます。この社会不安症と診断されている方をみていると元々、上昇思考が強く、責任感がある完璧な人に多い様です。

詳しくお話を伺うと、人前での発表が苦手、人との雑談、飲食、字を書く、電話対応、人前に出るといった事が通常の方よりも緊張して苦手な人が多い気がします。

対策として、自分に対する評価を気にしないようにするために自律神経を調整する(リラックスできる時間を作ったり、自分で自律神経が落ち着く所のツボを押す)といった独自の調整方法を見つけるといいですよ。

強迫性障害

コロナによって、増えたと言われるのがこの、強迫性障害です。
目に見えないウィルスを恐れるあまり、手を洗うこと、消毒をすることがやめれなくなってしまっている状態です。

他にも、家の鍵締めを何度も確認したり、数字にこだわったり、配置や対称性にこだわりすぎるのも特徴的です。

全般性不安障害

これは、長期間にわたって、漠然とした不安を抱き続けているのが特徴です。
不安の解消が症状を緩和することなく、常に新たな不安を生んでいます。

全般性不安障害の方は、日常のあらゆることに不安を感じます。しかしながら、不安の内容が日常と関わりがあるので、ありえない事ではないので、周囲の人は気づくことが少ないです。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

大規模な災害や犯罪や事故の後に発症しやすいとされています。
専門家の医師による基準では、実際に死ぬ、深刻なケガをする暴力を自身が体験する、あるいは家族や友人が体験しているのを目撃することなどで、受ける大きな心の傷を「トラウマ」と定義しています。

PTSDの方は、「トラウマ」の原因をなったできごとを、本人の意思と関係なくて、再体験します。あたかも現在の感情や感覚のようにあらわれます。

これを侵入症状(再体験症状)と言われたりします。
他にも、回避・麻痺症状があったり、これらが進んでていくと、覚醒亢進症状になったりします。

PTSDの症状を軽くするには、呼吸法をお勧めします。
腹式呼吸をしていくといいです。

以下、厚生労働省のサイトに腹式呼吸のやり方がありました。参考にされてください。

不安や緊張が強くなると、運動をしているわけでもないのに、「ハアハア」と息が上がってくることがあります。呼吸も浅く、速くなり、汗が出てきて心臓もドキドキ。つらいと思いますが、こんなときこそ意識して「深い呼吸」を心がけてみてください。

やり方は簡単。椅子に腰掛けている場合は、背筋を伸ばし軽く目を閉じ、おなかに手を当てます。立っている場合も、リラックスしておなかに手を当ててみましょう。

呼吸の基本は「ちゃんと吐く」ことから。まずは「いーち、にー、さーん」と頭の中で数えながら、ゆっくりと口から息を吐き出します。息を吐き出せたら、同じように3秒数えながら、今度は鼻から息を吸い込みます。これを5~10分くらいくりかえします。

息を吐くときにおなかがぺったんこに、息を入れたらおなかが膨らむ…。そう意識して呼吸すると、より深い呼吸ができるようになります。そう、これが「腹式呼吸」と呼ばれるものです。

途中で、「今日は宿題あったっけ?」などと、余計な考えが浮かぶこともあると思いますが、そんなときは気にせずさっと流して、また「いーち」から数え直しましょう。

厚生労働省のサイトより

気功をすることによって自律神経が整ってくると、不安障害が軽くなってくると思います。
気になる方は、是非体験してみてください!

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