うつ病は、無気力な状態や憂鬱な気持ちが、とても長い期間の間に回復しないで、日常の生活に支障が生じる症状です。
うつ病はショックやストレスで様々な出来事などによって、脳の中のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の働きに乱れが生じてきて、感情や精神状態、思考などが異常をきたす事があります。
このセロトニンやノルアドレナリンといった、神経伝達物質は、活力や意欲を脳内で伝える役目があります。これらの働きが悪くなると意欲の消失、気力がなくなる、落ち込んだ気持ちなどのうつ病の症状が出てきます。
うつ病の治療には精神療法や休養といった方法も効果的です。しかしながら、多くの人たちが、うつ病の症状が気持ちの弱さや性格的な問題によるものだと思って、焦りなどからストレスを生じて、症状を悪化させることも多いです。
逆効果になるので、うつ病について正しく理解した上で診断・治療を受けるといいですよ。
うつ病にかかると精神面だけではなく身体的にもさまざまな異常が現れます。
しかしこれらの身体的な異常はその部位の医療機関で診断を受けても原因が特定されることはなく、原因の分からない身体の異常に苦しんでいる人が多いです。
うつ病が原因でおこる身体的な異常の1つに食欲の変化があります。
うつ病による食欲に現れる異常は食欲がなくなることもあれば食欲が増えることもあります。
甘いものや炭水化物などの糖質を食べたくなることが多いです。
またうつ病によって胃腸の調子に異常をきたすことも少なくありません。
胃はストレスによっても異常をきたす事が多いです。
うつ病による胃腸の異常は、直接胃腸を悪くしている場合とは原因が異なるので胃薬などの薬では効果がないことが多いです。
そのほかうつ病による身体の異常としては、内臓等などの機能が低下することがあります。
これはうつ病によって内臓をコントロールしている脳の機能が正常に働かなくなるからと言われています。
最新のうつ病の研究
うつ病についての最近の研究によると、一生のうちにうつ病にかかる可能性は
15%程度だそうです。
日本では1600人に対する面接調査を2002年に行なった結果として、うつ病の割合2%・生涯有病率で6.5%という結果が出ています。
これらの研究を総合的にみてみると、うつ病を疾患している割合は35〜50人に1人程度、
7〜15人に1人は生涯のうちにうつ病にかかると考えることができます。
病気になると人間の身体は何らかの異常が現れてきます。
うつ病という病気も例外ではなく様々な症状が現れますが、風邪などのような他の病気と異なる点は、それらの症状が身体だけではなく精神面に強くk現れるということです。
うつ病によって現れる精神面の症状には感情面の「憂鬱感」や意欲面での
「物事への関心・興味の低下」のほか、物事を判断するのが鈍くなる。自分に自信がもてなくなる、自分を責める、不安に襲われやすいなどがあります。
これらの症状が現れてもうつ病の状態が軽ければ仕事などの日常生活に支障がないために、うつ病の発見が遅れやすく初期の治療を行なうことが難しくなるみたいです。
ですので注意が必要となってきます。
子供のうつ病
子供がうつ病になる割合は、調査によると12歳未満の子供の200人に1人ぐらいです。
12歳〜17歳の思春期前後の子供の場合は50人に1人が、うつ病にかかっていると言われています。思春期になってくると、悩むことが増えてきて、うつ病の割合は大幅に増加しています。
子供のうつ病は軽度の場合やイライラや落ち込みがあったり、頭痛や腹痛などの身体的な症状が現れることによって不登校などの生活行動が変わってくるのが特徴になってきます。
子供のうつ病の治療には投薬による治療や遊戯療法・箱庭療法などがあります。
子供のうつ病治療における推奨されている投薬治療は少量の抗うつ薬を投薬し、慎重に増量する方法です。そのほかに子供のうつ病の治療には、うつ病が発病した原因とも考えられる、親子関係を見直してみたり、学校と親密に連絡を取り合って、子供の生活環境を整えることもあります。
そしてもっとも効果があるうつ病の治療方法とされているのは、投薬療法と遊戯療法や箱庭療法をしていきます。
その場合、気功治療も効果がありますので、気になる方はお気軽にご相談ください。